カスタマーストーリー


お客様の写真

僕はいわゆるスーパーカーブーム世代で、ガキの頃はすり切れるほどスーパーカー図鑑を見ていました。御多分にもれずフェラーリ 512BB、カウンタックLP400、ポルシェ 911 が好きだったし、ランチア・ストラトスとか、ミウラとかイオタも大好きだった。本当に鼻血でるほど好きで、最高時速だとか馬力だとか全部覚えていたし、ミニカーは全部持っていた。でも、僕みたいなやつはいっぱいいて、たまに開かれていたスーパーカーショーなるものは鼻水垂れたガキで溢れてかえっていたし、スーパーカークイズなるテレビ番組もあったくらいだ。

「オレは絶対将来スーパーカーに乗るんだ」というのは僕の子供の頃の夢だったわけで、小学生の文集をみていたら「いろんな車に乗れるから中古車やさんになりたい」と書いてあった。今見ると馬鹿っぽくて残念であるが、当時は本気だった。で、結局そのまま大人になってしまい「いい車乗りたいから、お金持ちになりたい⇒起業」というのは僕の起業の一つの理由であった。まあ、これだけじゃないけど。

そんなこんなで会社を楽天に売ってまとまったお金ができて最初にやったことは、ポルシェ 911 を買いに行くことだった。世田谷のポルシェの販売店に行っ時は本当にドキドキした。当時 29 歳。

半ズボンでショールームに行って「すいません、911 が欲しいんですけど」と言ったら当然ものすごい胡散臭い目つきで見られましたが、本気で買いたいと思っている客だと認識されたらすごく丁重に取り扱ってくれて、買うことができました。試乗もしなかった。それが自分で初めて買った車です。

子供の頃の夢がかなう、というのはうれしい割とあっけない。

納車されてしばらくはキャーキャー言いながら乗っていたが、人間って面倒な生き物で慣れてくるっつーか、飽きてくるわけです。興奮が覚めるんですね。そもそも車自体が好きというより、車を買うという行為が憧れていたのかもしれない。残念ながら。

で、次に思ったのが「やっぱりフェラーリか」と。2006 年に F430 なる車が出るというので、思い切って予約してみた。1 年半待たされて納車。ポルシェは友達に売った。

フェラーリ、やっぱり興奮した。すげえ速いし、かっこいい。ああ、オレは子供の頃憧れたあのフェラーリ乗っているんだ、と思うとすごい自尊心が満足した。友達も「こいつフェラーリ乗ってるんだよー」とか言ってくれてオレの見えっ張りな心は非常に満足であった。実際、すごい運転は面白い。

しかし、ここ数年環境問題が急速にメディアをにぎわすようになり、車の排気ガス問題が取り上げられ、ハイブリッドがすごい売れるようになった。その結果、フェラーリみたいな大排気量のスポーツカーを乗っていると「すごいねー」から「環境を汚す悪人」的な見方すらされるになってしまった。

うーむ、そうか。たしかにそうだよな。東京都内で意味なく排気ガス出しているのはまったくエコじゃない。ということで、フェラーリ全然乗らなくなってしまった。もちろんポルシェの時と同様に買った時の興奮が冷めてきたというのもある。

さらに若者の草食系化なる価値観の変化が到来し「車なんて動けばいいじゃないですか、つーか、東京だったらいらないですよ。」ごもっと。至極ごもっともです。まあ、俺はそうは思わないけどそういう人が増えてくるとこちらは肩身が狭い。

昔、銀座で高いお酒を飲んでガハハガハハと笑っているおっさんを指さしてアホだなーと思っていたけど、気がつきゃ自分がその立場ですか、と。そもそもポリシーもってフェラーリ乗っていたわけじゃないのでそういう評価はちょっと寂しくなったりして。

というわけで、フェラーリを売りました。すごい値段下がったけど、仕方ない。乗らない車持っているよりもいいや。ありがとう、フェラーリ、楽しかったよ。子供の頃の夢がかなったよ。

それが 4 月。駐車場も解約して、保険もとめて、これからは一生一台の車でいいや、と心に決めた。

ところがですね。4 月の終わりに会社で目の前に座っている車好きの M さんが「いま、会社の前におもしろい車がきているから見に行きませんか?」と言うわけです。そしたら、テスラロードスター があるじゃない!ホンモノ、初めて見た。すげえ!

テスラ、実は僕はすごい研究していました。というのは、電気自動車にとても可能性を感じていて、電気自動車のスポーツカー、そうまさにテスラみたいな車を作ろう、というプロジェクトに投資していたんです。残念ながらそのプロジェクトはこけてしまったんですが、実際に販売までこぎつきたテスラはすごい憧れの車でした。テスラの会長はペイパルの創業者ということでIT出身ということでも勝手な親近感がありましたし、いつかあんな車を作りたいなあ、と。実際、自分のフェラーリのエンジンをとりはずしてバッテリーとモーターとインバーターつんでEV化したらどうなるだろう、という検討をしたりしていました。

そんなテスラを目の前にしたら、もうあのスーパーカーブームの頃のクソガキに舞い戻りまして「すげー、すげー」という言葉しか出てきません。助手席に乗っけてもらった時には、興奮しすぎて吐きそうになりました。

で、よくよく聞いたらそんなテスラがすぐに 12 台入ってくるって言うじゃないですか。まだ誰からも注文受けてない、って。ということは、今注文入れたら日本第一号。話題の車のファーストオーナーなんて、スーパーカー世代にとってはなんと名誉な話!

でも、1800 万円・・・・。でもでも、フェラーリ売ったから微妙に手元に金があるし。。。えーーーーーーーーい、もう、買ってしまえ!
こんな機会、二度とねーや、と。車に憧れて育ってきたオレの人生的にはここは行っとけ、と思いました。排気ガスを撒き散らしてスポーツカーに乗る罪悪感もなくなるし。ガソリン代、かからないし。

テスラ、うん、かっこいいです。すごい小さいけど、かっこいい。あととても速い。充電はかなり簡単。家を工事して 200V でアンペアもあげたので、急速充電OK です。アーリーアダプターとして、電気自動車に乗るということがどういうことかについて身銭をきって社会実験していきます。


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